happychantoのブログ

休職+大学院中退したアラフォー医師

ワーカーホリックの臨床医生活

臨床医の業務とは、力を尽くせば一定の満足感を伴う肉体労働であり、終わりのある、たいてい誰にでもつとまる仕事であると思う。私は研修医以来、組織の手足となり、ボロ雑巾のように働いてきた。業務遂行のために、献身的に時間と体力を注ぎ込めば、どんな結末であろうとも一定の満足感が残った。肉体的精神的につらい時であっても、いつか夜が来て朝を迎えるし、目の前の患者は何らかの結末を迎えいなくなる。臨床医の業務は、平凡な医師である私にもつとまってきたようである。

このような献身的な行動の原動力として、他者から見た自分への評価があるようであれば、その原動力はいつか破綻する可能性がある。他者の評価を気にして日々がむしゃらに生きている人は、自分が本当に満足した生を自分で選んで生きていない。他者の人生を生きるだけで、自分としていつまでも自立できない。周囲に対してにこにこし、献身的に、汗水たらして働くことは、それを断ることよりも、実はとても簡単なことである。だから、いやとは言わずに、従い続ける。

そして私のように、いつか破綻する。